赤い月夜と旅

ヤツと出会ったのは朧気な赤い月夜だった…
私は決して許さない。私をヴァンパイアにした...ヤツを。

私が人間に戻るには、
唯一その術を知っているヤツを探し出すしかない。
だが、ヤツは醜く狡賢い。
巧妙に行方を眩ましたヤツを探し出すことは、決して容易ではないだろう。

あの日夜空に浮かんでいた赤い月…私は生涯忘れることはないだろう。
この旅路は少しばかり長くなりそうだから、
此処に旅の記録を残していく事にする。
そうだ...赤い月をたよりにヤツを探すこの旅の記録を「moon trip」と名付けよう。

さて今日は、
これまでに分かっている手がかりの品々を記録して眠りにつくとしよう。

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